【ならんだカタチ】

会場にならべられた作品を いくつか集めてみました。
整列するカタチです。
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LIFE  岩本道明 1999年制作  壁面60×120p


家のカタチです。

制作当時、なんだか気になって仕方が無かったこのカタチを、
ギャラリー壁面にずらりとならべて展示しました。

とても好きな作品のひとつです。大変印象に残っています。

「L IFE」について、散文集「惹かれるカタチ」も是非ご覧下さい。



CRAY BOX  岩本道明 1999年制作 床面35×240p,高58p


箱のようなカタチをつくりまして、ならべてみました。

低温で焼き締めた四角いカタチの表面は、固そうで柔らかく、
その直線は、ぴしっとまっすぐのようでふわんと曲がっていて。

見る視線をリズミカルに動かしてみたい、そう思ってつくりました。




不随意  岩本道明 1994年制作 360×80p


例えば心臓などの、意志と関係なく自動的に運動を起こす
筋肉のコトを、不随意筋と呼ぶのだそうです。

気付かないうちに、ある情景が強く目に焼き付いてしまうコト、
自分でも想像し得なかった方向に感情が揺れ動いてゆくコト、
そんな、不随意な所作に関心がありました。そうして出来た
この作品です。

板状の土をぴたりとかさねて焼成すると、不随意な模様が
現れます。確かにまっすぐ直線に切った土は、窯のなかで
微妙に歪んできます。土は、不随意です。




OAR  岩本道明 1995年制作 高220p


素材は、木です。
舟を漕ぐ、櫂のカタチをつくりました。

櫂のカタチの表面は、お好みの色を
アクリル絵の具で気ままに彩色です。
上の方に付けられたスポットライトで
OAR(オール)の文字を照らします。

オールにライトがあたっているのを見て
「こりゃ、オールライト(All right.)だなぁ」
なあんて駄洒落を思い付いたのは、
作品展が終わってからのことです。

「OA R 」について、散文集「櫂をつくる」も是非ご覧下さい。


「ならべる」行為について  岩本道明


制作したモノを見せるとき、その空間にキレイにならべてみる、
というのは、どうやら自分のクセのようです。

同じ要素を含んだ、同じ様なカタチがずらりならんでいる光景に
昔から惹かれます。例えば、秦始皇帝の兵馬俑遺跡などは、
実際に現場で見ると大変おもしろいのだろうな、と思うのです。

どうして、ならんでいる光景をおもしろいと感じるのでしょうか。
それは、リズミカルな視線にさせるおもしろさと、もうひとつは、
同じ様でもちょっと違うぞ、どこがどんなふうに違うのだろう、と
ひとつひとつを観察し、気付くコトのおもしろさ、があるからです。

あえて惹かれる理由を考えてみると、そんなトコロです。


筆 / 岩本道明
written by Michiaki Iwamoto


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