「素材感」について


もうすぐ1歳のウチの息子は、近頃何にでも興味を示します。
アタマのてっぺんのアンテナを、いつもピン、と立てています。
手に届く範囲のモノは、とにかく触ってみないと気が済まない、
口に運べるモノは、とりあえず舐めて、そして噛んでいます。
そのモノが何であるかを、彼なりに確認する方法です。

私達も日頃、例えば「これはガラス?それともプラスチック?」
と思ってチョンチョン、と弾いて確かめてみることがありますが、
思うに、モノをみる時、その材質が何であるかという事は
必須の情報です。素材感は、意外な程に必要な情報です。

見ることに慣れてしまった私達は、これまでの経験を元に
ある程度材質を予測してモノを見て、感じています。
けれども、例えばプラスチックだと思っていたモノが
実はガラスで出来ていた、なんて事が分かった時、
そのモノの存在感はまた違ったモノになるはずです。

ウチの息子は、今日も色々なモノに手を伸ばします。
素材感を確かめる事に、やぶさかでないのです。
素材感について、私達も常に敏感でありたい、と思うのです。


(2003年5月)

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