(上)栞の表紙デザイン。
   波文様に雁木階段のカタチをかさねています。

   true:真実。本当の。素直な。
   more=もっと。いっそう。

   「true more」は「トモノウラ」にかさねるコトバ遊び。

true more 〜大切なコトってなんだっけ?〜


鞆のまちなみ風景を散歩してみれば、
海岸線に沿う階段「雁木(ガンギ)」が印象的です。

つくられたのは江戸時代1811年の頃。
およそ200年も昔のコト。

潮の満ち引きを問わず船荷の積み下ろしをおこなえる、
必然的で機能的なカタチ。
海と陸との境界線。海と陸とをつなぐ階段。
いろんなストーリーを想像させます。

時代を経て、きっと様々な人々がココに腰掛けて、
様々な想いを胸に抱きながら望んだはずの瀬戸内海。

現在のガンギ風景から、イマジネーションはふくらみます。


イマジネーションをかきたてる、古いガンギの残るコトを、
素敵に思います。鞆の人々は、こんなすてきなガンギ風景と
共に生活しているのだなあ、と、呉からやってきた旅行気分の
自分は、この場所での暮らしを想像するばかり。

刻々と時が進む現在。
めまぐるしい時の流れの中、大切な事柄は見失ってしまいがち。
長い歳月を刻み、その姿を今に残すガンギを思いながら、
大切なコトってなんだっけ?
自分にとって嬉しい出来事ってどんなだっけ?
と、あらためて問い直してみます。

わくわくさせてくれるモノを見て、
素直にわくわくしていられたらいいな、と願うのです。


true more。
もっともっと素直な気持ちを、大切にしたいものです。

                         岩屋工房 岩本道明



(筆2008年4月: 鞆の浦まちなみ散歩ギャラリー【鞆の浦 a cafe】店内展示(2008,4/12〜5/11)の際 配布の栞に掲載した文章です。
鞆湾埋立架橋問題、工事の是非が問われる現場で、得るモノ・失うモノ・まちの人の気持ち・旅人目線な自分の気持ち、色々。様々。
昔の雁木が現存し使われているのは、どんなに貴重で素敵なコトだろう。古雁木を気に入り、そのカタチやエピソードに触れる展示。)



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