「つくるの気持ち」について



ある日、おおきな白い紙をひろげて、
ちいさな手に画材を持たせてみました。
私達が、すうっ、と線を何度か走らせてみせると、
1歳半のウチの息子も、ぐじゃ、ぐじゃぐじゃぐじゃ、と線を重ねて
そして、「おぉ〜」と興奮気味に声を発します。
おもしろくて、色々な色の画材を彼のまわりにばらまきます。
ぞうさんやパンダ、うさぎさんやキリンさんなどなど、
色々な色で、彼のお気に入り達をどんどん描き足してみせると、
「あ、」とそれを指差しては、またそこにぐじゃぐじゃ、と線を重ねます。

最近、ウチではこんなふうに、白い紙をひろげて遊んでいます。

今日も彼は描いています。
今では、いろんな線が描ける様になりました。
ぐじゃぐじゃだけでは無く、くるりくるり、てんてんてん、など
どんどんどんどん描いてゆきます。良い感じです。
彼も、いろんな線を描いている事に得意になっている様子で、
くるくる、しゃあっ、とやってみせては、「どうだ、」と何とも誇らしげです。

時々、彼の放つ色の線は、白い紙から飛び出して、
床や壁やテーブルの上を走り出します。
家の中あちらこちらに彼の筆跡が残っています。
もちろん、それは困ります。
白い紙からはみ出さないで、と願うのですが、一方で、
白い紙からはみ出してしまう事が、とても微笑ましく思えてしまうのです。


絵を描いたり、モノ作りをしたりする時、
こんな風に無邪気な気持ちでいたいなあ、と思うのです。
(2004年1月)

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