ホーペイ飼育日記

学名 Dorcus curvidense hopei
飼育個体情報 F2 中国福健省 ♂72mm ♀45mm (羽化日不明)
入手方法 ネットで『ホーペ欲しいっす!』とカキコ、2000円で譲っていただく。
飼育資材 大プラケ、マルカン社製『くぬぎ昆虫マット』、弥栄さんより購入のコナラA材
特記事項 かっちょええ! 安い!
2003/03/22 ホーペである。ラテン語は最後の『i』は発音しないから、ホーペの方がカタカナ表記として正しいとは思うのだが、まぁ慣例的にホーペ『イ』と呼ばれているので、私もそれに習っておこう。累代記号のFもそのまま使ってるし。
オオクワガタは大体curvidensとこのhopeiに分かれる。日本のオオクワガタはhopeiの亜種ssp.binodulusである。が、根拠は『hopeiの生息域にcurvidensも混在するため、地理的変異ではない』とのこと。2000年の話だ。しかしこの2種の差はほとんど連続的で、極めてわかりにくい。何しろ『雑種』も当然存在していると考えられる。
だいたい形的にはcurvidensの方が角張った印象がある。あと『大腮の基部が太い』のがcurvidensの特徴らしいが、はっきり言ってそんなのわからない(笑)。
ホーペは今ものすごく人気がある。大腮の内歯が前にかかるものほど人気がある。私も懐疑的だったが、確かにbinodulusに比べれば、若干前よりの個体が多いような気がする。ただしこれは『多い』というものであって、確実に『遺伝』と言い切れるかは自信が無いところだ。
んで私のは写真みたいな感じ。重なりはどうかわからないが、太いなぁと思う。少なくとも私の持っているオオクワガタの中では、ですけど^^


♀でか!
ホーペは成虫になるまでの積算温度が低く、国産オオクワガタに比べて早く羽化する。同じ体重ならやや大型になる。など結構ブリーダーに媚びた性質なので、それも人気の秘訣かも(笑)。まぁなにはともあれセットしてみた。国産と全く一緒。産むかしらん?
2003/08/16 もう産卵木がぼろぼろになっていたので割り出しを行なった。幼虫も見えていたので勝利は確実である。こういうのは楽しい♪ 結局イモムシを26頭、卵を5個回収。流石に木が1本ではこんなものかなぁ。
 イモムシはD-cat'sさんの菌糸瓶の800のタイプにほりこんでおいた。ちなみに近所のクワガタ屋さんのオーナーで、軒並み75mmupで羽化させている方(最大は83mm!)にアドバイスを受けた。するとホーペの飼育適温は26〜27℃、菌糸瓶は最近販売されているものなら大概どれでも良い。交換は♂の場合、800のもので3ヶ月、1800に移して4ヶ月、それからまた1800で羽化までで、大体10ヶ月で孵すのがベストな大きさになるという。この際菌糸の交換は『食べていないからまだいいや』ということは厳禁で、思い切って換えてしまう事がいいらしい。材の種類はどれでも良いが、最後はブナに限るとのこと。これは羽化までそ菌糸瓶でいかなくてはならないため、もちが良いものの方が良いからということらしい。ちなみにブナは『持ちがよい』説と『クヌギより悪い』説があり、これは菌糸のショップによって決まっているのであろうから、結局材質よりもちのよいものを求めればよいのだと思う。驚くのは飼育適温ではないだろうか? 一般の人が飼育しているよりも思い切って高い。しかし飼育経験の長い人なら解っていると思うのだが、幼虫期間が長い事=成虫が大きいということではない。イモムシの成長がピークのときに羽化させてしまうのが、大きさ的にも経済的にも良い感じがする。とりあえず私の部屋では丁度この温度のところがあるので、そこに置いておいた。

あ。欲をかいて♀さんは再度せっとしておきました(笑)。
2003/11/21 人気のホーペの更新をあんまりサボっているのもなんだし、羽化したときに全然他の写真がないってのもまたなぁ…って思ってとりあえず割り出し第3陣の写真をとってみました。

てかさすがに大きいだけあってよく産んだ。結局50頭以上回収できましたゼヨ。すんごいなぁ。

でなんだか私は『産ますのが上手い』とか掲示板でヨイショをされたりもするのだけど、別になんにもコツがあるわけでもない。多少水分を多めにしてそのまま放置! である。だからよく『コツを…』なんて訊かれるけど、大概そういう人は熱心な方なので、私の回答を聞いてがっかりされるものだ(笑

まだ6頭も出てきましたです。よく産んだなぁ…
ついでに。よく質問される『♀斑』。

『これがあれば♀ちゃんだよ』ってやつね。これもいい機会だから写真に撮りましたです。多少加工したのでファイルサイズが大きくなっちゃいました。

赤い○で囲んだところに白いもんが見えるでしょう? これがいわゆる我々の言う『♀斑』。これがあれば一応『♀』って判断されますです。

なんだけど、これって確実じゃないのだよなァ。勿論。特にネブチンだとプロでも間違う。私が購入したオガサワラネブト、4♂2♀だったのに、羽化したら4♂2♀。いいじゃんって思うなかれ。♂って書いてたのから♀、♀って書いてたのから♂が出たのさ。

♀斑。たまーにこの判定もハズレます。
んで今までに掘り出してきたイモムシはどうなったかって言えば、このとおり。見事に大きくなってますですよ! しかも私の『十兵衛クワ部屋ver.2003』はヒーター装備! イエイ! よって大型幼虫でも心配なし! さードでかいのが羽化してくれ! 2mとか!(
こりゃデカイです。20gは超えてますな。きっと^^
2005/11/07 えーと。すみません! 先代ホーペの飼育日記、中断しちゃいました^^;; 事故があったわけではなく、私の単なる怠慢であります。いや恥ずべき。

で今回↑の子供の記録にて引き継いでいきたいと思っております。ご都合主義にてホントにかっこ悪し(泣
ちなみ、↑のデカイモムシ君は、無事に75mmオーバーにて羽化いたしました。

で。

目のよい方は見えるかと思うのですが、7月4日に国産と同じく割り出したホーペの菌糸を交換しました。これまでの菌床はネコさんちの『尾瀬』です。トレハ入り。正直に申し上げて今回のロットは良くなかったみたいで、ちょっと落ちる数が多かったです。他のガタも含めて。それ以外の菌床のガタが無事に生育できたところを見ると、問題が菌床であった疑いは非常に大きいです。



菌糸自体の色も良くありません。私の運用方法に問題があったことは否めないと思います。
ただしそれが『製品のせい』とは言い切れません。菌床も生き物ですので、私の飼育部屋の環境が他の菌床にマッチしていただけで、尾瀬にあっていなかったとも考えられます。菌床批判ではありませんし、実際他の方のところでは同時期の菌床で無事に生育できている例もありますから注意してください。

教訓としては、『菌床にだけこだわっても仕方がない』ということです。飼育環境が整った上での菌床の性能ですので、その点も飼育の際には考慮した方が良いのではないでしょうか?

右の通り、同時期の国産オオと体重にもそれほど違いはありません(国産オオについてはそのページをご参照いただきたいのですが、大体8g程度でした)。

菌床飼育の難しさをちょっと体感。

今後は自己設計菌床eo01で飼育することとしました。オオヒラタケオランダ種の初期幼虫用ブレンド菌床です。投入時期としてはちょっと遅めですが、ご勘弁。

割と育ってたイモムシ君。これからですね。
 
06/02/25 蛹になっちゃいました。私の悪いクセで放置…(汗

写真で撮るとかなり大きく見えますけど、実際んトコは蛹室の長径が大体90mm程度だったんで、63mm前後で羽化してくるんじゃないでしょうか。水分や種類にももちろんよりますけど、羽化後の体長はおおむね蛹室長径×0.7程度になります。あくまで経験則ですし、おおよその計測ですけど。

それにしてもやっぱりホーぺは成長が早い気がします。同じ時期に割り出した国産の♀が丁度蛹になったところですんで。63mmといえばそれほど大きい個体ではもちろんありませんが、同時期の国産♂がまだ蛹になってないですし。

スボラにしてる割には、こうなると羽化が待ち遠しいんですよね^^;;

デカ! って見掛け倒しなんですけどね(笑 菌糸瓶自体も円筒ですから真横からとると膨張して見えます。これくらい太ければ良いんですが、手抜き飼育なんで文句は言えませんw
 
06/04/04 羽化はもちろんとっくにしてましたので、掘り出してみました。
右翅にでっかいディンプル出来ちゃいましたけど、こりゃなかなか太い個体ではないですか。なんてったって、顎の曲がり具合がスバラシイ!

全体は腹部が短くてバランス◎

体長66mm
頭幅24mm±
前胸背板幅25mm±
大顎基部4.5mm+


十分『太い』って言えそうです。しかもこのモコモコ感。

かっこ良いです♪

良い形ですが、良い♂かどうかはまだ解りません。良い♂は大物らしく、しっかり怒ります。小物はつつくと踏ん張らずに逃げます。え!?『そもそもその良い・悪いってなんだよ?』ですって!? そりゃ印象です(笑

見事な湾曲。
若干右の方が太い気がします。
この飼育日記の冒頭のお祖父ちゃんと比べてみてください。形の差は歴然。

で、オオは湾曲が流行で、ホーペはどっちかというとヒマラヤクルビのように角ばっちゃうんですが、キレイにグニっと。どうしてこうなったか!?ってとこはもちろん興味の対象になるわけですが、当然わかりません(爆

幼虫時代のエサの固さが、成虫の顎の形状に影響を与えると一般的には言われています。が、どうなんでしょうね。一応私もそのつもりで『材飼育』をテーマに菌糸を設計したわけですけど。

頭幅と前胸背板の幅の差が大きいものはカッコ悪く見えます。この個体は差が殆どなくて良い感じです^^

カッチョ良い個体も出てきましたし、菌糸も自作できるわけですから、こっからさらに発展を!と行きたいところですが…

頑張るか、それともやめるか。うーん。悩みどころです。
続けるなら少なくとも血の入れ替えを行わなければならないという気がするくらいの累代なんで(気がするだけです。特に科学的な根拠はありません)。


とりあえず、黒虫で羽化まで記録したのは良かった(笑

お祖父ちゃんに比べると、ずいぶんと『人工風味』になっちゃいました。お祖父ちゃん、つるつるなのに。質感の違い、写真でも伝わりますでしょうか?
コレを価値があるとするのかないとするのか。意見も分かれますよね。