ネパレンシス(ネパールコクワ)飼育日記

学名 Dorcus nepalensis
飼育個体情報 F1 ネパール産(詳細産地不明) ♂68mm(2003/02羽化) ♀43mm(2003/01羽化) 
入手方法 ネットオークションにて1pr 5200円で落札
飼育資材 ミニプラケ、ゼリー
特記事項 かっちょいい。♂に多少ディンプルがある。
2003/03/07 ネパールコクワ(ネパレンシス)が届いた。写真で見ると『何でコクワなんだよ!』って思う向きもあるが、実物を見るとそれはもうまさにコクワ。ラインの細さといい落ち着かなさ(笑)といい…
しかしネパール産らしく、なんかてかてかしてました。
 このネパコクは、飼育困難種の部類に入るとされている。というのも『高温に弱い』らしい。なんでも25℃以上で弱り、20℃以上では産卵しない。ちょっと私には納得いかなかったりする。確かにネパコクはあのあたりの高山地帯のクワガタらしいのだが、幼虫は逆に18℃以下で壊死を起こすらしい。なんか変だ。現地の通年の温度は知らないが、標高の高いところであれば、温度は余り変化しない。ということは産卵の時期も、幼虫でいる時代の時期も温度はさほど変化していないはずだ。というかもし変化しているのだとすると、『冬に産卵して幼虫は夏に成長』じゃないと矛盾する。なんか『ネパール』って印象だけで、勝手な推測が入ってる気がするのだよなぁ、プンプンと。で、私は常温飼育(オオクワガタと一緒♪)に決めた。
コクワっぽいッス ♀はそれなり。腮がかなり特殊。内歯が上に向く
 
2003/03/15 とりあえず成熟を待たないと何にも始まらない。で、成熟はいつかってことなんだけど、これを羽化させた方は『春先には可能』とおっしゃっていた。まぁ目安はもちろん『後食』だ。つーことは餌を与えなくてはならないので、ヒマを見て送ってきたときに入っていたプリンカップからミニプラケに引っ越した。これで餌を食べたかどうかがわかるはずである。
これでしばらくは様子見だなぁ…
2003/05/10 以前問題にしていた後食は実はもう一ヶ月前くらいから開始していた。なんだけど、あんまり凶暴そうでセットが怖くて今までほったらかし…しかしそれも限界があるし、ネパレンシスの産卵適期は暑くなる前だから、もう猶予が出来ずに意を決してペアリングを開始! 乾燥が怖いので米びつに普通のマットを3cmほど敷いて、加水。んで♀の隠れるところは多くとって、餌も多めに置く。ペアリングのときに餌が切れるとほぼ100%殺されてしまう。気が立っているという説もあるが、『餌が切れているのに気が付かないくらい長居させてしまった』と言うことだろうきっと。
 私はこれから夜勤が始まる。夜勤が明けるとほぼ一週間が経つ。それまでペアリングしてみようと思う。無事でいてくれよ!

隠れ家は多くしましたが…
 
2003/05/27 大分日があいてしまったが、ペアリングは結局5日間で終らせて、♀さんを産卵槽に移すことにした。100円ショップの整理用のプラケにSAUZAのクルビマット、クヌギの産卵木を3本、カワラ材を1本のゴージャス装備。クヌギ材3本は埋めることにした。
 で、産卵槽の場所であるが、飼育し始めに書いたとおり、20℃以上では産卵しないというような良くわからない情報もあったので、とりあえず常温。最近は20℃を平気で超えているが、温室よりは低い。
 またしばらく放置プレイだなぁ…
2003/10/23 またまた日があいたが飼育数が増えてきているのでなかなか限界である。

♂君・♀ちゃんともすでに☆ 絶望的状況であったが一応割り出してみた。

なかなか食痕もない。やはりダメか?…と思いきや、クヌギ材の方に2頭、カワラ材の方に3頭の幼虫を何とか発見。でもなんだかすっごく痩せているのだよなぁ…

とりあえず取り出して菌糸瓶へ。D-Cat'sさんのP800K。多少心配。

見えます? 色薄いでしょ? こういうのは怖いんですよね…
2005/07/18 一昨年の10月からの2年弱くらいぶりの更新になります。
無論前回のイモムシ君は全滅。

何がいけなかったというと高温下での放置だったんだと思います。確かに前評判どおりに高温に弱い。

2ヶ月ほど前に幼虫が売りに出てたので、リベンジを!と思い購入しました。

今回はカワラ菌糸瓶・クーラー使用で25℃程度に管理してます。

この2ヶ月観察してわかったこと…
・高温には本当に弱い。温度が高くなると拒食に陥ってしまう。
・生長は極めて遅い


ってことです。
菌糸が合っていない可能性もありますが、かなり生長は遅い気がします。それともオウゴンとかばっかり私が見てたからでしょうか^^;;
カワラ菌糸を使ったのは、♀ちゃんの形状(オウゴンオニの黒いバージョンの形をしている上穿孔産卵します)と産卵実績がカワラ菌糸材に偏っているからです。羽化実績としては月夜野さんのBASICでも大型が羽化してきているので、オオヒラタケでも良いのかも知れません。もし自作のが出来上がってきたら1頭くらいはオオヒラタケにほりこんでみようかしら…(ちょっとこわい)。
 
2005/09/06 菌糸瓶がかなり劣化してきてしまったので、交換することにしました。食痕も見えにくくなってきたし。

で、お決まりの体重測定⇒

体重に注目!
これ、どう思われます?^^;;

あんまりにも生長に差がありますよねぇ…

菌糸も同じ、エアコン管理で温度差もほとんどないはず…

ちなみに設定温度は27℃で、実質は±2℃程度。30℃にいくことはなかったと思います。

んー。わからん!
しかも2頭落ちてました。ネパレンシスは確かに難しいです^^;;

とりあえずカワラ菌糸に入れておきました。

あるいは『カワラ』が良くないのか???

8.4gと1.4g。差が大きすぎる気が…
ちなみに上が♂、下が♀ですが、こんなに早く差が出るものなのか?
2005/10/06 実は一頭、まったく食痕がないので前回菌糸を交換しなかった瓶がありまして。

で今日検分してみましたら⇒の様に割と太っていらっしゃる…

よくわからないなぁ。温度ということならエアコンは相変わらずつけっぱですし。

菌糸も悩んでます。もう少々頭数がいれば悩むことはないんですが。オオヒラタケ系統に乗り換えを真剣に考え中です。

突然猛烈に食べだしたイモムシ君。何がいやだったのかのぅ?
 
2005/10/30 解らないことだらけのネパコク。結局自己設計菌床が出来たこともあって、乗換えを実施しました! 十兵衛fo01菌床。オオヒラタケ系統の菌床で、添加物は菌糸が成長できるぎりぎり程度の量にしてあります。

この時点で4頭生存していたので、とりあえず2頭を投入。しばらく様子を見たいと思います。

乗り換えにあたり、月夜野さんのとこで確かオオヒラ系での羽化実績があったはず… と思い見直したのですが、発見できず。

私は飼育経験者の方になんとなくで感じて欲しいような言い方になりますけど、黒虫とオウゴンとの流れっていうものを思ってます。

クルビ→アンテ→オオヒラタ
 ↓
グランディス
 ↓
ネパコク・ドンキ→シカ→フタマタ
 ↓
 ↓
オウゴン

横方向にマット向きというかそういう系統で(<『そういう系統』ってなんだよ:笑)、下方向にカワラタケ所望、みたいな。

2ヶ月前8.4gだったイモムシ。4gほど生長してますが、大きいもので70mmを超えるガタのイモムシとはちょっと思えない成長の遅さです。
まぁもちろん感覚的でしかないんですけども。採卵や幼虫飼育で思うんです。例えばグランディスは採卵はオウゴンと同じカワラタケ材が良いですが、イモムシは普通にオオヒラタケ系統で育つ。形とかそんなのから、勝手にグランとオウゴンの間にネパコクを入れてるんですね、私の場合。だからオオヒラタケはちょっと心配。
もちろん、矢印をわざと二つにしたように、ネパコクとオウゴンの差は割りとあるとは思ってますけど…

こちらは1.4gだった幼虫の乗り換え前のもの。割と育ってこちらは7.1g。やっぱり『カワラが間違いではない』って感じも大きくて躊躇しました。
 
2005/12/15 10/30の段階ですでに『菌糸どうしよ〜』などと言ってたのに、交換までここまで引っ張ってしまいました。ただでさえ劣化の激しいカワラ。交換直前はネパレンシスが自己防衛のためにカワラを死滅させるためか?と思えるほどに暴れまくってこんなに縮んでしまいました(泣

んで結局残りの2頭はカワラ続投ということでとっておいたわけですから、当然この次もカワラ。カワラの自作がなくなってしまったので、因縁浅からぬピースオブワールドさんのカワラを使うことにしました。

交換が遅れたので、新しい瓶でもきっと大暴れするんだろうなぁ^^;;

他の飼育日記にも書きましたけど、いわゆる『暴れ』は銘柄の変更で起こるようなものではなく(無論それもないとは言い切れないと思いますが)、菌糸交換のタイミングが遅いということが最大の原因です。早め早めの交換で!

ちなみに写真は出してませんが、自作オオヒラタケ菌床に移したヤツラはなんだかあんまり動きもしませんが、一応は生育してます。『生長』かは疑問^^;;



偶然10/30のものと重さが一致してますが、決して写真の使い回しではありませんので!(笑
もっと大きかったんですが、交換が遅れてこの有様。これはもうおそらくそれほど大きくできないと思います。10/30の同じ重さのものがなんとなく『ムキムキ!』ってしてるのわかりますか? ソレに対してこのイモムシ君はなんだか『シュン↓↓』としてて、ちょっと透明感があります。こういった幼虫は大きくなりません。いや私のせいですけど(汗
2006/02/14 こんな日にガタの世話もなんなんですけどね。ネパレンシスのキノコがええ加減劣化しまくってたんで、こりゃいかんと。菌糸瓶交換。

イモムシ君の成長はまったくストップ。大きいヤツも小さかったやつもとにかくこの前のまんま。つーことは最低でもかれこれ10月からこやつらの成長は止まっていることになります。うーむ^^;;

で、前回からカワラとオオヒラタケ並行で飼育してきたわけですが、正直成長に及ぼす差はナシ。どっちも成長してないという(爆

で⇒

菌糸の食いカス。これはだいぶ違いますよね。左がオオヒラタケ、右がカワラ。

劣化の早いカワラの方が良い色で、遅いはずのオオヒラタケがなんとなくいい色をしてる。ヒントかなんなのか良くわからないですけど、今回の発見(?)はこんだけです。羽化までたどり着けるんだろうか?(汗

今回の写真ってコレくらいしか撮りようがなかったです。だって全く成長してないんだもん↓↓
なんつーか根本的に間違えてる気がする。大体私に初代の個体を譲ってくれた方は70mmupを羽化させていらっしゃるわけで、それだと少なくとも20g程度のイモムシにはなっていると思うんです。それがこれとはなぁ…

なぜだ!!??

…私がボウヤだからかなぁ(笑
 
2006/07/07 ネパレンシスの状態がどうみても良くないので、菌糸の交換に踏み切りました。オオヒラタケと並行飼育してきて、特段差は無かったんですが、今回さらに2幼虫が★になってしまいました。エアコン管理で設定温度24℃。湿度も問題ないと思いましたし、菌糸の鮮度も悪くありません。

右の写真。
えげつないですが、ご覧の通り★の幼虫です。オオヒラタケ系統に入れた方は死滅してしまいました。

菌糸が異常代謝を起こしたときに見られるような死に様なんですが、他の瓶ではこんなことになっていないので、なんとなく解せません。

しかしそうかと言ってカワラの方が生長したのかといわれればこの有様。体重は写真に出していませんが8g程度。また縮んだわけです。

良くわからないんで手の打ちようもない感じだったんですが、とりあえずレギウス用に考えてた超粗目超弱添加の自作カワラ菌床に入れてみました。Dynaさんのサイトで紹介してくださっている、『無難型』と言われるものです。食べてくれるんだろうか。

生き残ったイモムシ君も、どうみても生気に乏しい。それにそろそろ一年経ちます。条件の良い場合は、蛹になる兆候が現れてもおかしくないんですが…
 
2006/08/31 心配の種だったネパレンシス。ついに蛹になりました!
いやこのまま全員おしゃかになってしまうのではないかと放置しながらも結構気になっていたんです。

前回の更新の時点で残るイモムシ君は2頭のみだったんですが、今蛹になってくれた子が♀ちゃんだったので、もう1頭はラッキーなことに♂くんっぽいですね。カワラに変えて正解だったのか、単なる偶然か。いずれにしても後は無事羽化してくれることを祈るのみ。こうなるとすぐにきのこをつくっちゃう反対にカワラは怖いんですが…

幼虫から1年。もうちょっと長く感じてましたが、普通といえば普通なんでしょうか。最近オオクワガタの75mmクラスでも1年かからなくなってきているので、感覚が狂っているのかもしれませんね。
 
2006/09/12 ついに来ました! ♂君蛹!

大きさは大体60mm弱と言ったところでまったく大きくはありませんが、ここは贅沢を言う気はありません。それに生き残ったのが2頭でペアですから、なんとも運が良いことではありませんか。50%とは言え。後は無事に羽化してくれるか、なんだけど。

ここまでの感じだと、やっぱりカワラを使った方が無難な気がします。もしこのペアから6頭くらい取れたらヒラタケと併用していきたいと思いますが、まぁそんなのは取らぬ狸のなんとやら、ですね^^;;

♂くんも底の部分で蛹になっちゃいました。管理の悪さがもろに出てますね^^;; 翅がベチャっとなったらイヤだから、さかさまにしといた方が無難かな?