タランドスオオツヤクワガタ飼育日記
学名 Mesotopus tarandus
飼育資材 [採卵セット]
ホームセンターで購入のプラボックス(293×465×255)
月夜野きのこ園さんの発酵マット『クワMAT』
Dorcus goodさんの霊芝材 PIECE OF WORLDさんの試験強菌カワラ材


[幼虫飼育]
試作エノキカワラ菌床
特記事項 久しぶりの冒険かも!^^;;
2004/10/04 まぁいつかはやっちゃうと思ってたんですよ。実際んとこ。
で、やっちゃいました^^ タランドスオオツヤ。私にしては超高額のガタですな。自分でもびっくり!

タランドスは以前からずいぶん謎のクワガタとされてきた。そもそもアフリカの昆虫のほとんどはその生態とか詳しくわかっていない。

タランドスも見た目からして同じガタとは思えない特徴を持っている。

まずツヤ。『オオツヤ』という和名のとおり、自分が写り込むのではないかというくらいのツヤ。そしてガタとは思えない分厚さ。力強さなどもどちらかというともうすでにカブトの領域なのである。
顎の形も他のクワガタと比べると特徴的だ。大体『第一内歯ってどれ?』というような立体的な構造を持っている。このあたり、分厚さも含めてマルバネクワガタを思い出さなくもない。

よく見ると照明器具が写りこんでます
流通としてはコンゴ産がほとんど。今回のものもそうだ。しかし実際の分布域なども詳しくわかっておらず、近縁種の『M.regius』も亜種なのか種として区別していいものなのかよくわかっていないという。

現在では累代を重ねている人も増えてきたが、出回ってきた最初は超飼育困難種であった。

何しろ『手に入りにくい』『産まない』『育たない』の3拍子そろったクワガタだ。そのカッコ良さも含めて人気が出た。そして今も続いている。
最初はもちろん一般的なクワガタのように飼育して失敗。そのあと霊芝材の登場で採卵までは進んで、菌糸瓶の発展で羽化までたどり着いた… というのが常識である。
実際のトコそのとおりなのだが、実はネット上でその飼育意方法が公開される以前にすでにレギウスは人工飼育されていた。レギウスが大量に仕入れられたときがあり、ダボついたのを業者が飼育していたのだ。今でも検索すると奥のほうにひっそりと当時の記録(ほとんどが発酵マットで羽化させている)が出てくる。

♀は一度産卵しているのか結構ボロボロ…
現在は以前より状況がかなり良くなっている。虫も出回ったことから飼育者数も増え、研究開発も進んで『簡単だ』と言い張る人まで出てきている始末だ。実際『良い♀に当たるかどうか』というレベルにまで飼育の難度も下がってきている。要するにオウゴンオニと同じなのだ。
でこれまた面白いのが、解決策はオウゴンオニと同じであった。『菌糸にカワラタケを使う』。これだけのことであった。

しかしまだ難関がある。採卵だ。この辺りもオウゴンとかぶるが、採卵だけはやっぱりみなさん困っている。私といえば今まで困る状況にすらなかった(虫がいなかったので^^;; )。

ではどのように採卵したらよいのか…

なかなか容易なことではないのだが、やはり幼虫期のことは参考になるのではないだろうか?

このツヤツヤと重量感はトリコになりますぜ^^

現在のブリーダーの試行方法としては

クヌギ材を試す
    ↓
霊芝材を試す
    ↓
植菌材を試す

が一般的だ。このうちタランドスは霊芝材を『加水しない』ということが言われているのだがどうだろう。最近のBE-KUWAなどにも『タランドスはマットなしでも産卵する!』とか書いてある。

一方で私が霊芝材を調達しているドルクス・グッズさんなどはカワラ菌床で菌床産卵にも成功している。

どうなんだろう…??
でも私の結論は、結局のところ『加水しないなんてありえない』ということだ。どう考えても『イモムシの生育できない環境にわざわざ好んで産卵するとは思えない』のである(一部の昆虫でどこにでも産むという輩がいるが、そいつらはどこでも『産む』のであって、タランドスの『従来の採卵法』のように『幼虫の成育する環境に産まない』とは違うお話である)。

強力カワラ材(右)。これからは霊芝とこれらの生菌材の時代になるかも。私の材のページも更新が必要ですな^^;;
というわけでセットは右のとおりきわめて普通の採卵セットとした。材であるが、最初の表のとおりオウゴンとまったく同じ。オウゴンの項で勿体をつけたが、カワラ材はご近所のガタ屋さんの試作版。カワラ材なのだが、今までのとは菌種がことなる。簡単に言えば侵略力の強いカワラタケを用いている。

今までの私の常識では『カワラタケは他のガタキノコに比較して弱い』というものだった。これは霊芝のように強い。ではさぞかし量産しやすいだろう… と思ったのだがそうでもない。キノコ屋さんの話を教えてもらったのだが、このキノコを育てると、他のキノコを侵害してしまうため、あまりありがたくないらしい。

うーん。。。安くなりそうにないなぁ^^;;

本当に普通にしました。左の材も樹皮は剥いでます。撮影のための土台の樹皮を、♂がどうしても放してくれなかったのでそのまま乗せときました^^;;
 
2005/05/12 えーと。あれ以降実は齧ったのを見ていながらも放置してました(爆

タランドゥスといえば大概気合も入るモンなんですが、根っからのズボラの私には効果がなかったみたいです(笑

んでその放置のすごさといったらなくて、
温室にも入れてませんでした! 3月以降なんですけどね。いくら今年は暖かいとはいえ一桁の気温は当たり前の時期。

産んでたとしても何も期待できないですよね。

が、しかし! 奇跡はおこりぬ。

一頭回収できました。しかも育ってる…

実は二頭いたんですけど、一頭は蛹になってしんでました。
蛹!? セットして4ヶ月だったんですけど…(汗

うーん。ということはこいつらはある程度までの低温は平気なのか?

卵巣斑のない、おそらく♂くんのイモムシ。

まさか採れると思ってなかったので、あまってた自作エノキ菌糸瓶に取り合えず投入。作ってからかなり時間経ってますけど。
 
2005/07/05 タランドスちゃん蛹化。
やっぱり予想通りに早いなぁ。昔話題掲示板の方でも『なぜ本土ヒラタには菌糸が合わないのに南方系には合うのか?』って話題で話をしたとき、テクキカさんが『環境の変化の激しさとキノコに対する適応』についてお話されてたけど、オウゴンなりオオツヤなりの生息域は非常に環境の変化が激しくて、早い時期に羽化する必要があるんでしょうね。アフリカだとホントかどうかは知りませんが、雨季と乾季のある地方に住んでいるそうだし。菌糸もきっとサイクルが早いんだろうなぁ。

この辺実は私のオウゴン仮説はまったく正反対になるんですよね。『変化が緩やかな方がよい』って感じで。
詳しくはオウゴン編参照ですけど、オウゴンはひょっとするとオオクワのように2系統くらいの羽化サイクルを持ってる雰囲気があるので、タランドスとはまた異なるのかも知れません。

なんにしてもタランドスの経験が少なすぎてなんともいえませんが。

どなたか『劣悪な飼育環境下でのタランドスの羽化遅延』の経験お持ちじゃないですかね?^^;;


ちなみに♂くんを予想してたんですが、蛹で見た感じは♀ちゃんですね。こりゃ(爆
 
2005/09/06 タランドゥスちゃん羽化!

ちょっと前にすでに羽化してましたが、なにぶんこの時期忙しくて、あまりクワガタに時間をかけられなかったものでつい(汗

右の上翅の部分に多少のシワがよってしまいましたが、カンピンです。
まだ体内の調整が十分でないようで、つかまる力も弱いですし、アゴは力強く開いたままでした。

まぁ7月中ごろに羽化したと考えると♀の場合、大体半年で成虫になるみたいですね。生活環境から考えるとこんなもんなのでしょう。
大きさは45upといったところで、まぁまぁ中くらいの大きさです。親は超えました^^

さて、今後婿をもらうかそれとも譲るか?

無事に羽化してくれました!
 
2005/11/30 結局。馴染みのガタ屋サンが『タランドゥス♂なら余ってるよ』と言ってくださったので婿取りしました。良かった良かった。

んで無償ってなわけにはいかないなぁって思って『何かええもんないですか?』と訊いてみたところ、ありました。面白いもの⇒

変な材でしょ?

以前おさむさんがおっしゃってた『生菌霊芝材』。ついに現物が手に入りました!

こりゃ使ってみるしかあるめぇって思い、即購入。相変わらずこの店は珍しいものが売ってて面白いです。

ちなみ。オウゴンにも使うつもりですが、これってば草分け時代に実はてんほうさんがすでに試されてるんですよね。将軍のご慧眼に改めてびっくし。

ニョキニョキと妙なものが^^
セットはもうかなりエー加減(笑

一応書いときますと、先代と同じ大きさのプラボックスに月夜野さんのきのこマットを加水して5cmほどつめました。んで樹皮とゼリーを転がして、例のブツを安置。コイツだけは転がらないように割としっかり固定。

んで♂くんと一緒に置いときました。

さて。F2なるか?

♂くんは60mm弱程度なんで、それから材の大きさをご想像くだされ。
 
2005/12/01 もう齧ってる…

はやっっ!

嬉しいんだけど、キミタチはちゃんとやることはやってくれたんでしょうね?^^;;


んー。生菌霊芝材強し! ってとこなのか、それともやっぱF2というのが良いのか?

ちなみにオウゴンはF2が産みにくかったりしますが、メソトプス系統は成熟さえ待っていれば新成虫の方が産んでくれます。この辺オオクワみたい。そういえば成熟は半年もかかってないですね。この♀ちゃんがちゃんと産んでくれるとすれば。

オウゴンも本来ちゃんと成熟させることが出来れば、累代モノの新成虫の方が産むのでしょうね。

この材、独特の削りカスなんですよね。タランドスの齧りかたが独特なのかもしれませんけど。前のカワラ材はこんなんじゃなかったんですが。

んでこの♀ちゃん。せっかく齧りやすいように一部の樹皮をはがしておいたのに、わざわざ固いところから穿孔してます^^;; 困ったやっちゃな。
 
2006/03/14 あれから3ヶ月… ♀ちゃん全然出てこなかったんです。キノコもニョキニョキ生えてくるし、乾燥もしてきた感じなんで、さすがに割ってみることにしました。もちろん全然期待薄。

そしたら。。。 ♀ちゃん生きてる!! えー何やってたんだ!? と思いつつ、さらに掘り進んでいくと…⇒

イモムシだ!

タランドゥスの産卵痕というか坑道って、食いカスと似てますね。幼虫がこんだけ小さいってことは、これは坑道でしょうから。きっと。削り方が違ったからかなぁ?
 
1匹だけなんだろうか? 他に食痕ないし。前回は2頭。全然産まない系統なのかなぁ… それとも交尾回数が少なかったのか。ガタの産卵に交尾回数が関係あるかはわかりませんけど。

でとりあえず菌糸の準備もしてなかったので材を別ケースに入れて放置。

♀ちゃんは♂くんと一緒にしておきました。んー。また生菌霊芝材買って来るか。

アップで撮ろうとしたら、もぐっていってしまいました^^;;