jdculture  

24hppの感想
date:03/04/13
Text by
百頭人

暇とお金があったらこう使え、という見本です。


マンチェスターは産業革命の地です。
ニュー・オーダーもパンクも20世紀の産業革命でした。(多分)
そのニュー・オーダーが所属したレーベル「ファクトリー」の設立者。
トニー・ウイルソンは自分は音楽の才能は無いが
人集めの才と暇とお金があったらしいですね。
「馬鹿」とか言われてますが興味深い人物だと思います。
暇とお金があったらこう使え、という見本です。
70年代後半の英国、景気は悪いし産業は衰退しています。
ある程度の生活が出来る階級のトニー・ウイルソンは
レコード会社を作り、クラブを作りました。
でも、クラブはつぶれ、レーベルは売りに出され、
結局音楽だけが残りました。
「トニー・ウイルソンさんありがとう、貴方が無駄使いをしてくれた
おかげですばらしい音楽が生まれました。」
そんな感謝の気持でいっぱいです。

さて、21世紀日本、パンク世代は中年になりました。
色々な過去の約束事が崩壊してきた現在。
25年間遅れてサッチャー時代みたいです。
無駄遣いする暇もお金も無いのですが、でも少しでも
あるなら暇やお金(無いですが)を無駄遣いしたくなってきました。
「60歳引退までに1億貯めるには」とかいう雑誌を読むのをやめて
何か好きな事をしたくなりました。
少しトニー・ウイルソン氏がのりうつってます。
一億円あったらニュー・オーダーとキュアーとバニーメンと
MOBYの出るフェスを開きます。
で、それを見た日本の若者が世界に通用するバンドを結成するのです。
(妄想です)

私がこの映画に出てくる人や音楽に引きつけられるのは
彼らが、1を100にするのではなく、0から1を生み出したからです。
初めてジョイ・ディビジョンとニュー・オーダーの音楽を
聴いた時の新鮮な気持ちを思い出させてくれた映画でした。

戻る