ファクトリーは全然死んでない。その証拠がこの映画です。 まずはじめに、想像していた内容と違っていました。あの頃の 熱狂、興奮、夢を蘇らせてくれるモノだと思い込んでいました が、そういう種類のものではなかった。が、イコール「つまら ない映画」ではありません。 たんたんと話が進んで行きます。悲劇もスキャンダラスな事件 も一歩引いた地点から描かれているような感じ。登場人物達に 同化することなく観終わってしまう、というちょっとめずらし いタイプの映画でした(私個人にとっては、という意味です念 のため)。 どこまでが本当の話なのか知りませんが、当時私を撃沈させた 「ファクトリー崩壊」事件の真相は、なんと単なる管理能力不 足!? お金のことも、ミュージシャン達についても、クラブの セキュリティーについても、途中「なっとらーん!!」と頑固 親父のように叱り飛ばしたくなってしまいました。
「簿記3級持ってるから会計は私に任せろ。青色申告くらいな
らやってやるぞっ。」←役に立ちませんが・・・(^^;) などという考えがその他色々私の頭の中をぐるぐる駆け巡る. ..。もしや私は管理したがり人間か? そこで気がつく。その様に(↑)に管理された、している人た ちっていうのは、いわゆる世界的ビッグスターなんじゃないの か? ツアーでどこの国訪れても健康管理のためジョッギングを かかさない・・・そう、たとえばマドンナとか。健康管理して るかどうか定かじゃないが、たとえば・・・U2とか。「やる 気になれば、ボク達もU2みたいにひどいバンドになれるんだ けど、肝心のそのやる気がないんだよなぁ」バーニーの台詞。 ひどいバンドというのは世界的ビッグスターの意と私は理解し ているが。「ビッグ=わずらわしい事」が非常に多いはず。自分の 車を洗うのがいやで、自分の家の鍵持ち歩くのもいやな人が、 ビッグスターになるために自己管理なんてするはずないかっ。 所得税を計算し、サプリメントを飲み、夜11時に就寝するニ ュー・オーダーやハピマンなんて興ざめどころの話じゃござい ません。 管理能力ゼロのダメダメレコード会社所属のダメダメ人間達によ る狂乱の宴、それでいい。瞬間的な輝き、それでいいじゃない かっ。崩壊、それは再生の第一歩である。その証拠がこの映画 。ねっ、ファクトリーは全然死んでないんだよぉ(怖ッ)。キ ツネにバカされた気分だ。
最初から最後まで、トニーウィルソンには何か悲しい影が付き
まとう。ファクトリー崩壊を知った上で映画を観ていたからだ
ろうか。いやいやそこが策士トニーウィルソンの狙いどころな
のではないですか? 観終わる頃、なんとなーくこの人に好感を
もってしまう・・・「しばらく会えないけどさ、また絶対会い
に行くよ」ってなぜか言いたくなってしまう。くそっ、またや
られた!私はまたしてもトニーウィルソン的戦略に引っかかっ
てしまったようである。 それではミスターウィルソン、機会がありましたら、是非また ご一緒いたしましょう。ではその時まで御機嫌よう。 なんちゃって。以上、感想文でした。 |